議員定数を69名から65名へ

6月13日から神戸市会第1回定例市会の6月議会が開会しました。第一目の本会議で、議員定数の改正について3つの議員提出議案が上程され、自由民主党、公明党、立憲民主党、共創・国民民主、国民・友愛、松本しゅうじ議員、上原みなみ議員、村上立馬議員の43名が提案した議員提出議案(議員定数を4名減らし60名とする議案)が賛成多数で可決しました。
これにより令和5年度の市会議員選挙から東灘区、北区、垂水区、西区の定数が1名減となります。
議員定数については本年1月から私も委員となった議会改革検討会で議論してきました。人口が同規模の政令指定都市の川崎市や福岡市に比べて議員の数が多いのは、市民理解を得にくいとの判断から9名減を議論の皮切りには提案しました。しかし検討会では各会派の意見は一致せず、その後、議長の提案で「今期は4名減、来期は5名減」の案で調整を行い、多くの議員の賛同を得られたこの案を議案として提出するに至りました。
私は自民党の幹事長として定数削減をリードする立場にありましたが、会派の中にも多くの意見があり、お叱りをいただく場面もありました。基礎自治体である市の担う権限を拡大させ、地方自治体のあり方も多様化する中、一律に人口割だけで適正数を出せるものでも無いと私も思っています。一方で残念ながら地方議会は全ての住民から大きな信頼を得ているとは言い難く、効率化を求められていることも確かです。
議員定数は住民の主権にも関わる重大な問題ですから、反対意見を無視して多数の意見を押し通すものでも無いとの判断から、1人でも多くの議員に賛同いただけるよう調整してきました。しかし維新会派は当初4名削減を主張してきたにも関わらず、なぜか私達の議案に賛同いただけず、3つの議案を戦わせる結果となってしまったことは残念です。
全体で9名減だが今回可決した議案では4名減。来期の5名減は来期に在籍している議員が改めて議論することになり、100%の拘束力はありませんが、議案の提案説明の中で9名減が前提であると本会議場ではっきりと述べたことは重みがあると考えています。
議員定数だけで議会改革が完結するわけではありませんし、議員が減ることにより議会活動が停滞することなどあってはなりません。今後も議会の機能をさらに高め、市民理解を深めていくことが必要です。広報委員会の設置などで、市民に関心を持っていただける努力も進めてまいります。