決算特別委員会で交通局に質疑しました。

10月6日に決算特別委員会、交通局審査で質疑を行いました。
以下その項目。
答弁については「まちこプレス」などで今後紹介してまいります。
神戸市会ホームページで録画をご覧いただくこともできます。
1. 地下鉄ホームドアの設置
神戸市の地下鉄にはホームドアが1駅も設置されておらず、安全性の面で全国に遅れている。車輛の更新時にホームドア設置にも着手できるよう今年度中に目処をたて、設計も含め今から7、8年かかるということだが、乗降客の多い三宮を優先に進められないのか。
2.ベビーカースペースの周知
この春に国土交通省の主導で、電車やバスの車内ではベビーカーをたたまなくてもよいということが、全国で共通ルールとして決められた。神戸市交通局でも、ベビーカースペースを設け、ステッカーを掲示するなど対応しているが、周知がまだまだ不十分である。「ベビーカーがど邪魔だ」というような無理解がなくなり、遠慮なく乳幼児を連れて乗車できるようPRに努めるべきだがどうか。
3. バスの減収について
平成25年度から、ICカード化によって利用実績に応じて負担金を計算することになり、結果としてバス事業では約9億円も負担金収入が減り、赤字決算となった。そもそも、福祉パスの負担金とは、福祉パスを利用した人の乗車料金を利用者に代わり一般会計が交通局に支払うものである。現状では普通運賃ベースで、交通局が本来得るべき収入の半分程度にとどまっている。
交通局は公営企業として健全な経営をするという義務があるが、営業収益の減がバス路線の見直しなど、サービスカットに直結されては困る。将来的に乗客の増も見込まれない中、制度の見直しによる収入の減という、交通局だけでは解決できない課題にどのように対処していくのか。
4. 乗り継ぎ割引
本年の4月より市バスの乗継割引制度が導入されたのは良いが、どこの停留所で、どの系統に乗り換えればいいのかが分からなくて、十分に制度を活用できないのではないか。乗継ぎ方法の案内に努めるべきで、特に路線の短絡を行ったところでは停留所や車内アナウンスなど徹底すべきだ。
また、携帯電話、スマホになじんでいる世代は、電車に乗るときもインターネットの乗り換え案内を便利に利用している。現在も民間事業者の経路検索サービスに情報提供しているが、十分にバスの情報が反映されていないので実用的でない。神戸市バスも独自の乗継ぎ検索システムを開発すべきではないか。
5. 長田区内の新長田へのルート確保
長田区内のバス路線では、長田区の北部や西部で鉄道駅から遠いエリアでは、新長田へアクセスがしにくく、住民からの要望も多い。例えば、11系統は板宿行き、110系統は鷹取駅行きで、こうした地域の住民はバスや地下鉄を乗り継いで新長田に行く事になる。
市バスの路線編成にあたっては鉄道駅との接続という視点がひとつの軸とされている。交通事業者の視点からすれば接続するのはどこの駅でもいいかもしれないが、市民の方の立場から言えば生活圏の中ででかけたい場所というのはどこでもいいわけではない。長田区全体のまちづくりの視点から言っても、新長田を西の副都心として位置づけ、賑わいづくりのために各局が取り組んでいるところである。区民が参加するイベントも、新長田で数多く開催されているが、新長田にアクセスしにくい地域の方にはあまり関心を持たれないのは残念である。
まちづくりの目標と路線編成との視点を一致させるべきではないかと思うが、どうか。