都市防災委員会開会されました

都市防災常任委員会が開会されました。
まずは危機管理室審査、
議題のひとつは昨年から継続審議している
「神戸市における災害時の要援護者への支援に関する条例」
について。
すでに要援護者支援に対して取り組みをしている
防災福祉コミュニティから3名参考人としてご意見を聴取。
3名とも全く違う地域性を反映した取り組みで、大変参考になりました。
まずは西区伊吹台地区の坂本さん。
ニュータウン地区ならでは、自治組織自体が歴史が浅く
支援者の登録にも抵抗をもつ方も多くご苦労があったが、
支援者活動がコミュニティづくりに役立っているとのこと。
次に長田区真陽地区の中谷さん。
すでに要援護者と支援者のマッチングも終え、
それに基づく避難訓練で支援計画の課題なども
発見されているようです。
高齢者が多いながらも商店、住宅が混在する歴史あるコミュニティの良さが
いかされ、参加する各自治会や消防団などが
地域全体の安心感の醸成のためにフットワーク軽く取り組まれていることに
感福します。
最後に須磨区大黒地区の佐々木さん。
住宅街のため昼間は高齢者、子どもばかりということで
中学生に支援者になってもらおうと、
学校と日頃から協力してらっしゃいます。
阪神淡路大震災では火事で全焼した地域です。
支援をいやがる人を救うのには勇気がいる。
自分も震災時、隣家のおばあちゃんを避難させようとしたが
「家といっしょに死ぬ」と柱にしがみついて抵抗するのを、
力づくで連れ出した、という体験談には説得力がありました。
遠慮深いのもいいが、踏み込んでいける、日頃からの関わりが
とても大切、との言葉に納得。
どの方のご意見もこれから支援計画をつくられる団体の
参考になるものですので
http://www.city.kobe.lg.jp/information/municipal/
のインターネット中継でご覧いただければと思います。
今後条例を施行していくにあたって
地域ごとに課題も多いと予想されますが、
災害の被害者を一人でも減らすという
目的を私たちもしっかりと説明をし、
「できることから、できる人から」という気持ちで
取り組める団体が増えればいいなと思います。
都市計画総局関連については、追って更新しますね。